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	<title>Zazie@Tokyo &#187; Cinema Review</title>
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	<description>映画レビューと日記と写真。</description>
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		<title>トウキョウソナタ</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/454</link>
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		<pubDate>Mon, 02 Mar 2009 15:51:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>
		<category><![CDATA[2008]]></category>
		<category><![CDATA[Cinema]]></category>
		<category><![CDATA[黒沢清]]></category>
		<category><![CDATA[小泉今日子]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

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		<description><![CDATA[黒沢清監督作品『トウキョウソナタ』を鑑賞。 舞台は東京、線路沿いの一軒家に住む4人家族。 それなりに威厳を保っているサラリーマンの父親、かいがいしく家族の世話にあけくれる専業主婦の母親、毎日好き勝手にやっている大学生の長男、そしてそれなりに素直にスクスクと育った小学生の次男（ボク）。一見平凡だけれど平和な毎日。 ところが父親をはじめ、それぞれに家族に言えない秘密や悩みができ、家族は崩壊へと向かっていく。 物語の軸は「ボク」こと次男の健二だけれど、父親の存在がとても大きく感じられた。父親の帰りが遅いと母親（妻）は寝ず（うたた寝はしていたけれど）に待っていたり、晩ご飯に家族がそろっていたら父親の「キッカケ」があるまでみんな箸を持たないし、こういっては語弊があるかもしれないけれど、けっこう威張っている。 ボクの秘密であるところの「ピアノ教室にこっそり通う」のも、長男がアメリカの軍隊に入隊してしまうときに勘当同然になってしまうのもすべてこの父親の所為でもある。だからこそ彼の「秘密」であるところの「リストラ」はとても家族には言えなかったのであろうなと想像できる。父親の威厳を保つためにも。 そして若干の虚無感と不満を抱えながらも常に家族が「つつがなく」暮らせるよう縁の下の力持ちに徹する母親。崩壊寸前の家族であったが、ある事件をきっかけに彼女にも「秘密」ができてしまう。しかしそれが家族の再生へとつながっていく。 黒沢監督が「次に出演してもらうときは絶対主役でやりたかった」（公式サイトより）という父親役の香川照之はさすがの存在感で、ある意味昭和を引きずった世代の男の強がりなところとか弱いところ、そして少々可愛らしいところを熱演。母親はキョンキョンこと小泉今日子が演じたわけですが、彼女とはかけ離れたところであるところの専業主婦であるものの、その役どころの中に秘めたるエキセントリックな部分が表面化したところで一気にその輝きをはなち、心にストンとくるものがあったのでありました。女優小泉今日子ここにあり。 役所さんは相変わらずオイシイ役どころでした。エキセントリック！ あらすじ 健康機器メーカー、総務課長として働く佐々木竜平は、人事部に呼び出され、リストラを宣告される。突然の出来事に、呆然としたまま帰宅するが妻、恵にリストラされたことを言い出せなかった。夕食時、小学校6年生で次男の健二はピアノを習いたいと言い出すが、竜平は反対。翌日から、会社に行くフリをして、毎日ハローワークへ通っていた。ある日、大学生の長男・貴が、世界平和のためにアメリカの軍隊に入りたいと言い出す…。トウキョウソナタ &#8211; goo 映画 作品データ タイトル トウキョウソナタ 監督 黒沢清 キャスト 香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、役所広司 製作国 日本／オランダ／香港 製作年 2008 ジャンル ドラマ 備考]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF-DVD-%E9%BB%92%E6%B2%A2%E6%B8%85/dp/B001RABG8C%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Dhgl-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001RABG8C"><img class="alignleft" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/319S0Khqq7L._SL160_.jpg" alt="" width="101" height="160" /></a></p>
<p>黒沢清監督作品『<a href="http://tokyosonata.com/index.html">トウキョウソナタ</a>』を鑑賞。</p>
<p>舞台は東京、線路沿いの一軒家に住む4人家族。</p>
<p>それなりに威厳を保っているサラリーマンの父親、かいがいしく家族の世話にあけくれる専業主婦の母親、毎日好き勝手にやっている大学生の長男、そしてそれなりに素直にスクスクと育った小学生の次男（ボク）。一見平凡だけれど平和な毎日。</p>
<p>ところが父親をはじめ、それぞれに家族に言えない秘密や悩みができ、家族は崩壊へと向かっていく。</p>
<p><span id="more-454"></span></p>
<p>物語の軸は「ボク」こと次男の健二だけれど、父親の存在がとても大きく感じられた。父親の帰りが遅いと母親（妻）は寝ず（うたた寝はしていたけれど）に待っていたり、晩ご飯に家族がそろっていたら父親の「キッカケ」があるまでみんな箸を持たないし、こういっては語弊があるかもしれないけれど、けっこう威張っている。</p>
<p>ボクの秘密であるところの「ピアノ教室にこっそり通う」のも、長男がアメリカの軍隊に入隊してしまうときに勘当同然になってしまうのもすべてこの父親の所為でもある。だからこそ彼の「秘密」であるところの「リストラ」はとても家族には言えなかったのであろうなと想像できる。父親の威厳を保つためにも。</p>
<p>そして若干の虚無感と不満を抱えながらも常に家族が「つつがなく」暮らせるよう縁の下の力持ちに徹する母親。崩壊寸前の家族であったが、ある事件をきっかけに彼女にも「秘密」ができてしまう。しかしそれが家族の再生へとつながっていく。</p>
<p>黒沢監督が「次に出演してもらうときは絶対主役でやりたかった」（公式サイトより）という父親役の香川照之はさすがの存在感で、ある意味昭和を引きずった世代の男の強がりなところとか弱いところ、そして少々可愛らしいところを熱演。母親はキョンキョンこと小泉今日子が演じたわけですが、彼女とはかけ離れたところであるところの専業主婦であるものの、その役どころの中に秘めたるエキセントリックな部分が表面化したところで一気にその輝きをはなち、心にストンとくるものがあったのでありました。女優小泉今日子ここにあり。</p>
<p>役所さんは相変わらずオイシイ役どころでした。エキセントリック！</p>
<h4>あらすじ</h4>
<blockquote><p>健康機器メーカー、総務課長として働く佐々木竜平は、人事部に呼び出され、リストラを宣告される。突然の出来事に、呆然としたまま帰宅するが妻、恵にリストラされたことを言い出せなかった。夕食時、小学校6年生で次男の健二はピアノを習いたいと言い出すが、竜平は反対。翌日から、会社に行くフリをして、毎日ハローワークへ通っていた。ある日、大学生の長男・貴が、世界平和のためにアメリカの軍隊に入りたいと言い出す…。<a title="トウキョウソナタ - goo 映画" href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12869/index.html" target="_blank">トウキョウソナタ &#8211; goo 映画</a></p></blockquote>
<h4>作品データ</h4>
<table border="0">
<tbody>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a href="http://tokyosonata.com/index.html">トウキョウソナタ</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>黒沢清</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、役所広司</td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>日本／オランダ／香港</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2008</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>ドラマ</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td></td>
</tr>
</tbody>
</table>
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		<item>
		<title>百万円と苦虫女</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/410</link>
		<comments>http://www.zazie-tyo.com/archives/410#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 24 Aug 2008 14:52:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>
		<category><![CDATA[2008]]></category>
		<category><![CDATA[タナダユキ]]></category>
		<category><![CDATA[蒼井優]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.zazie-tyo.com/archives/410</guid>
		<description><![CDATA[タナダユキ監督、蒼井優主演『百万円と苦虫女』を鑑賞。 短大を卒業後、就職するでもなくフリーター生活の鈴子は自立しようと家を出るが、ある事件をキッカケに実家生活に逆戻り、そのせいで地元にも居辛くなり「百万円を貯めたら家を出る」と宣言し実行。 人と関わることで痛い目に遭い続けていた鈴子は、彼女なりの処世術として「百万円を貯めては居場所を捨てていく」生活を始める。 鈴子は言う「自分探しなんてしたくない、探さなくたってここにいますから」。 彼女が彼女であるがゆえに遭ってしまう不幸から逃れるかのように転々と居場所を変えていっても「ついてくる自分」、自分が変われるかどうかなんてことよりも、どうしようもない十字架を背負ったかのような「苦虫顔」でいるしかない現実。そこから逃げていくばかりの生活。 でも行く先々では痛い目に遭うばかりではない、ちょっと優しくされたり褒められたりもする。戸惑いながらも少しずつ鈴子は成長していく。 映画のラストではキッチリと「今までの自分」にケリをつける鈴子、ほろ苦くもあるけれど清々しかった。 あらすじ 短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった…。百万円と苦虫女 &#8211; goo 映画 作品データ タイトル 百万円と苦虫女 監督 タナダユキ キャスト 蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、齋藤隆成、笹野高史、佐々木すみ江 製作国 日本 製作年 2008 ジャンル ドラマ 備考 &#160;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wlWriterSmartContent" id="scid:81867AAF-BB02-476b-AE5D-12BDAC2E750D:16508bb3-b2c2-4814-8c0a-be7b6dbd1fe9" style="padding-right: 10px; display: inline; padding-left: 10px; float: left; padding-bottom: 10px; margin: 0px; padding-top: 10px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00185JO9E/hgl-22/ref=nosim" target="_blank"><img alt="百万円と苦虫女 オリジナル・サウンドトラック" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/611jPnq83HL._SL160_.jpg"></a></div>
<p>タナダユキ監督、蒼井優主演『<a href="http://www.nigamushi.com/index.html">百万円と苦虫女</a>』を鑑賞。
<p>短大を卒業後、就職するでもなくフリーター生活の鈴子は自立しようと家を出るが、ある事件をキッカケに実家生活に逆戻り、そのせいで地元にも居辛くなり「百万円を貯めたら家を出る」と宣言し実行。</p>
<p>人と関わることで痛い目に遭い続けていた鈴子は、彼女なりの処世術として「百万円を貯めては居場所を捨てていく」生活を始める。</p>
<p>鈴子は言う「自分探しなんてしたくない、探さなくたってここにいますから」。</p>
<p> <span id="more-410"></span>
<p>彼女が彼女であるがゆえに遭ってしまう不幸から逃れるかのように転々と居場所を変えていっても「ついてくる自分」、自分が変われるかどうかなんてことよりも、どうしようもない十字架を背負ったかのような「苦虫顔」でいるしかない現実。そこから逃げていくばかりの生活。</p>
<p>でも行く先々では痛い目に遭うばかりではない、ちょっと優しくされたり褒められたりもする。戸惑いながらも少しずつ鈴子は成長していく。</p>
<p>映画のラストではキッチリと「今までの自分」にケリをつける鈴子、ほろ苦くもあるけれど清々しかった。</p>
<h4>あらすじ</h4>
<blockquote><p>短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった…。<a title="百万円と苦虫女 - goo 映画" href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12594/index.html" target="_blank">百万円と苦虫女 &#8211; goo 映画</a></p></blockquote>
<h4>作品データ</h4>
<table border="0">
<tbody>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a href="http://www.nigamushi.com/index.html">百万円と苦虫女</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>タナダユキ</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、齋藤隆成、笹野高史、佐々木すみ江 </td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>日本</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2008</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>ドラマ</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td>&nbsp;</td>
</tr>
</tbody>
</table>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>崖の上のポニョ</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/409</link>
		<comments>http://www.zazie-tyo.com/archives/409#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 20 Aug 2008 14:50:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>
		<category><![CDATA[2008]]></category>
		<category><![CDATA[アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[ジブリ]]></category>
		<category><![CDATA[ファンタジー]]></category>
		<category><![CDATA[宮崎駿]]></category>
		<category><![CDATA[日本]]></category>

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		<description><![CDATA[スタジオジブリの最新作、『崖の上のポニョ』を鑑賞。前評判は賛否両論、環境がどうとか、倫理的なところがどうとか。 正直どうなのよ・・・と思いながらも、やはり「オール手描き」&#215;宮崎駿をメインの目当てに観てまいりました。 映画開始早々から、現実社会が舞台のようで、でもちょっと違和感のある描写が目白押しで「？？？」となるも?そこここで書かれているような親子で呼び捨て？とかなんで魚なのに髪生えてるの？とか?、そこにこだわっていてはいかん作品なのだと気づいてからは、「ポニョは妖精」「あの現代日本の港町に見える町は未知の島」等々・・・脳内で矛盾や野暮な大人目線から置き換えることに成功。 それ以降は「ポニョポニョ」と楽しめましたよ。おわり。 ・・・というのは冗談で、つづき。（ネタバレあります) 物語は人間の男の子・宗介に一目ぼれした魚の女の子・ポニョが人間になりたがり、まわりがお膳立てして一件落着。これだけ。 しかしながらポニョは魚の子というよりは海の子、形体は魚のようでも母は海の女神だし父は元人間。ポニョが宗介に会いたいがために借りた「魔法の水」はおそらくもともとの大本の「地球の生命の水」なのでしょう、太古の昔、そこから微生物ができ、(すっとばして)魚になり、(さらにすっとばして)やがて人間へと進化してきているわけで、ともすれば人間もみんな「魚の子?」であるともいえる。 ポニョが持ち出した「魔法の水」によって現代と太古が入り乱れて大混乱になり海に沈んだ町は太古の魚が悠々と泳ぎ・・・となると、ポニョが魚から人間に変身ではなく、この混乱の中ものすごい速さで進化（生物学的上）したと考えるなら、それもありかと思えたり。 その「魔法の水」（生命の水）に対して、進化のために海を汚染した人間は悪かといえばそうでもなくて、ポニョが海に捨てられたビンに嵌れば助けるし、大津波に町がのまれても抗うことなく助け合って逞しく生きていこうとしていたり、底意地が悪い人など誰一人出てこなくて。人間も捨てたもんじゃないよ、と思わせてくれたり。 とかなんとか改めて思ってみたりしたのでした。 それでメインのお目当ての「オール手描き」ですが、やはりすごかったです。おそらくこの映画の一番の見せ場であろうポニョが引き起こした津波のシーン、「うねうね、サッパーン」のタイミングが絶妙で、でも手描き感がたっぷりで迫力があるんだけどどこか愛らしいというか、懐かしいというか。「千と千尋の神隠し」にも坊の暴れるシーンや「パプリカ」の夢の行進のシーンも思い出したけれど、やはり全然違う。 また、それ以外のシーンでも、その色彩に、オリジナリティあふれるキャラクターに風景にずいぶん感心させられました。日本アニメの手描き力はすばらしい。 音楽はもはや「座付き作曲家」といってもいい久石譲、良くないわけないじゃない。 難しいこと考えないでも楽しめる、難しいこと考えてもそれなりに考えられる。野暮は言わない・考えなければ、十分楽しめる作品です。 あらすじ 海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが&#8230;&#8230;。崖の上のポニョ &#8211; goo 映画 作品データ タイトル 崖の上のポニョ 監督 宮崎駿 キャスト 山口智子、長嶋一茂、天海祐希、奈良柚莉愛、土井洋輝、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子 製作国 日本 製作年 2007 ジャンル ファンタジー 備考 &#160;]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wlWriterSmartContent" id="scid:81867AAF-BB02-476b-AE5D-12BDAC2E750D:812d41ac-476d-446a-9077-ad10bf801026" style="padding-right: 10px; display: inline; padding-left: 10px; float: left; padding-bottom: 0px; margin: 0px; padding-top: 0px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0018QT94I/hgl-22/ref=nosim" target="_blank"><img alt="崖の上のポニョ サウンドトラック" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WgEPj7twL._SL160_.jpg"></a></div>
<p>スタジオジブリの最新作、『<a href="http://www.ghibli.jp/ponyo/">崖の上のポニョ</a>』を鑑賞。前評判は賛否両論、環境がどうとか、倫理的なところがどうとか。</p>
<p>正直どうなのよ・・・と思いながらも、やはり「オール手描き」&#215;宮崎駿をメインの目当てに観てまいりました。 </p>
<p>映画開始早々から、現実社会が舞台のようで、でもちょっと違和感のある描写が目白押しで「？？？」となるも?そこここで書かれているような親子で呼び捨て？とかなんで魚なのに髪生えてるの？とか?、そこにこだわっていてはいかん作品なのだと気づいてからは、「ポニョは妖精」「あの現代日本の港町に見える町は未知の島」等々・・・脳内で矛盾や野暮な大人目線から置き換えることに成功。</p>
<p>それ以降は「ポニョポニョ」と楽しめましたよ。おわり。</p>
<p>・・・というのは冗談で、つづき。（ネタバレあります)</p>
<p><span id="more-409"></span></p>
<p>物語は人間の男の子・宗介に一目ぼれした魚の女の子・ポニョが人間になりたがり、まわりがお膳立てして一件落着。これだけ。</p>
<p>しかしながらポニョは魚の子というよりは海の子、形体は魚のようでも母は海の女神だし父は元人間。ポニョが宗介に会いたいがために借りた「魔法の水」はおそらくもともとの大本の「地球の生命の水」なのでしょう、太古の昔、そこから微生物ができ、(すっとばして)魚になり、(さらにすっとばして)やがて人間へと進化してきているわけで、ともすれば人間もみんな「魚の子?」であるともいえる。</p>
<p>ポニョが持ち出した「魔法の水」によって現代と太古が入り乱れて大混乱になり海に沈んだ町は太古の魚が悠々と泳ぎ・・・となると、ポニョが魚から人間に変身ではなく、この混乱の中ものすごい速さで進化（生物学的上）したと考えるなら、それもありかと思えたり。</p>
<p>その「魔法の水」（生命の水）に対して、進化のために海を汚染した人間は悪かといえばそうでもなくて、ポニョが海に捨てられたビンに嵌れば助けるし、大津波に町がのまれても抗うことなく助け合って逞しく生きていこうとしていたり、底意地が悪い人など誰一人出てこなくて。人間も捨てたもんじゃないよ、と思わせてくれたり。</p>
<p>とかなんとか改めて思ってみたりしたのでした。</p>
<p>それでメインのお目当ての「オール手描き」ですが、やはりすごかったです。おそらくこの映画の一番の見せ場であろうポニョが引き起こした津波のシーン、「うねうね、サッパーン」のタイミングが絶妙で、でも手描き感がたっぷりで迫力があるんだけどどこか愛らしいというか、懐かしいというか。「千と千尋の神隠し」にも坊の暴れるシーンや「<a href="http://www.zazie-tyo.com/archives/326">パプリカ</a>」の夢の行進のシーンも思い出したけれど、やはり全然違う。</p>
<p>また、それ以外のシーンでも、その色彩に、オリジナリティあふれるキャラクターに風景にずいぶん感心させられました。日本アニメの手描き力はすばらしい。</p>
<p>音楽はもはや「座付き作曲家」といってもいい久石譲、良くないわけないじゃない。</p>
<p>難しいこと考えないでも楽しめる、難しいこと考えてもそれなりに考えられる。野暮は言わない・考えなければ、十分楽しめる作品です。</p>
<h4>あらすじ</h4>
<blockquote><p>海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが&#8230;&#8230;。<a title="崖の上のポニョ - goo 映画" href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12515/index.html" target="_blank">崖の上のポニョ &#8211; goo 映画</a> </p>
</blockquote>
<h4>作品データ</h4>
<table border="0">
<tbody>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a href="http://www.ghibli.jp/ponyo/">崖の上のポニョ</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>宮崎駿</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>山口智子、長嶋一茂、天海祐希、奈良柚莉愛、土井洋輝、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子</td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>日本</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2007</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>ファンタジー</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td>&#160;</td>
</tr>
</tbody>
</table>
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		<title>エンジェル</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/398</link>
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		<pubDate>Sat, 19 Jan 2008 08:15:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>
		<category><![CDATA[イギリス]]></category>
		<category><![CDATA[フランス]]></category>
		<category><![CDATA[フランソワ･オゾン]]></category>
		<category><![CDATA[映画レビュー]]></category>

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		<description><![CDATA[『スイミング・プール』『8人の女たち』のフランソワ･オゾン監督による初の英語劇、20世紀初頭のイギリスを舞台にロマンス小説作家として時の人となったヒロイン・エンジェルの成功、凋落、破状のドラマ。 エンジェルは「父親は実は由緒正しい貴族だった」という妄想に耽り、彼女が恋焦がれてやまない夢の象徴（地元の有力者のものであろう）「パラダイス」という名のお屋敷に大勢の使用人を従えて住むことを夢見てきた。 しかし現実はというと彼女が忌み嫌っている「パッとしない地味な境遇（英国の片田舎で、小さな食料品店の2階に母親と住む）」で、そんな生活とはまったくの無縁。ところがいつしかその妄想はあふれる想像力となり、彼女は夢中で一代ロマンス小説を書き上げ、大成功をおさめるところとなる。 エンジェルは常に自信満々で高慢ちき、どちらかというと「お近づきになりたくない」タイプ。でもそれは成功をおさめる前もおさめた後も、そして凋落していっても変わらず、 「彼女の想像の中」での「由緒正しき貴族」のあり方としてその姿を貫き通す。 それを象徴するエピソードとして、エンジェルが初めて出版社に持ち込んだ小説が評価され、ロンドンまで出向くこととなるが「表現が強烈すぎる」などいわゆる「大人の事情」で修正を出版の条件として出されてしまう。そこでエンジェルは迷うことなく「単語ひとつ、コンマひとつ変えない」と言い放ち出て行く。せっかくのチャンスを棒にふることも厭わずに。（その際は発行人側が折れ、彼女の主張は通り、発行の運びとなり大ベストセラーとなる） 成功をおさめたエンジェルは自信をより深め、流行も手伝ってか次から次へとベストセラーを生み出すこととなり、とうとう「パラダイス」を手に入れるまでになる。 やがて、彼女の熱心な崇拝者という詩人ノラが現れ、画家であるその弟エスメに出会い一目ぼれ。エスメは女性関係にはめっぽう評判が良くないが、ここまでくるともうエンジェルには怖いもの無し。一気に結婚までこぎつける。 何もかもが順風満帆に見えたが、第一次世界大戦が始まると一気に運命が狂いだす。 しかし、戦争がというよりは惚れた相手が悪かった。 まったくといって社会経験も恋愛経験もないエンジェルにエスメは手ごわすぎる相手だった。一目ぼれして他が見えなくなったエンジェルはエスメの存在で自身の非凡な才能を信じてただ書き続ける、ということが出来なくなってしまう。エスメを知ってしまったことでエスメ無しでは「夢の世界」の完成はないのだ。 皮肉にもエスメは最後までエンジェル自身にはまるで関心がなかった。しかしエンジェルは彼女の「夢の世界」にエスメを 据えることが出来たとずっと信じ続けるが、そうではなかったと結末には知るところとなる。しかももっと皮肉な現実とともに。 稀代の勘違い少女の壮大なるメロドラマ。 あらすじ 1900年代初頭の英国。16歳のエンジェルは田舎町で小さな食料品店を営む母親と２人暮らしのつましい暮らしから目を背け、大時代なロマンス小説の執筆に情熱を傾けていた。やがて自らの出自さえ書き換えてしまうほどの類い稀な想像力と文才で一気に人気作家への道を駆け上がる。幼い頃から憧れていた豪邸パラダイスを買い取り、ノラという有能な秘書も得たエンジェルは、ノラの弟で孤高の画家エスメと恋に落ちる。エンジェル &#8211; goo 映画 作品データ タイトル エンジェル 監督 フランソワ・オゾン キャスト ロモーラ・ガライ、サム・ニール、シャーロット・ランプリング、ルーシー・ラッセル、マイケル・ファスヴェンダー 製作国 ベルギー＝イギリス＝フランス 製作年 2007 ジャンル ドラマ 備考 第20回東京国際映画祭特別招待作品]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="wlWriterEditableSmartContent" id="scid:81867AAF-BB02-476b-AE5D-12BDAC2E750D:473d0b68-1daa-4611-a8bd-20b1a8d9e2d6" style="padding-right: 0px; display: inline; padding-left: 0px; float: left; padding-bottom: 0px; margin: 0px; padding-top: 0px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0017YZOJU/hgl-22/ref=nosim" target="_blank"><img alt="エンジェル" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZjVo5vWyL._SL160_.jpg"></a></div>
<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B0001X9D5O%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B0001X9D5O%253FSubscriptionId=1N9AHEAQ2F6SVD97BE02" target="_blank">スイミング・プール</a>』『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B00008WJ2D%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B00008WJ2D%253FSubscriptionId=1N9AHEAQ2F6SVD97BE02" target="_blank">8人の女たち</a>』のフランソワ･オゾン監督による初の英語劇、20世紀初頭のイギリスを舞台にロマンス小説作家として時の人となったヒロイン・エンジェルの成功、凋落、破状のドラマ。</p>
<p><span id="more-398"></span>エンジェルは「父親は実は由緒正しい貴族だった」という妄想に耽り、彼女が恋焦がれてやまない夢の象徴（地元の有力者のものであろう）「パラダイス」という名のお屋敷に大勢の使用人を従えて住むことを夢見てきた。</p>
<p>しかし現実はというと彼女が忌み嫌っている「パッとしない地味な境遇（英国の片田舎で、小さな食料品店の2階に母親と住む）」で、そんな生活とはまったくの無縁。ところがいつしかその妄想はあふれる想像力となり、彼女は夢中で一代ロマンス小説を書き上げ、大成功をおさめるところとなる。</p>
<p>エンジェルは常に自信満々で高慢ちき、どちらかというと「お近づきになりたくない」タイプ。でもそれは成功をおさめる前もおさめた後も、そして凋落していっても変わらず、 「彼女の想像の中」での「由緒正しき貴族」のあり方としてその姿を貫き通す。</p>
<p>それを象徴するエピソードとして、エンジェルが初めて出版社に持ち込んだ小説が評価され、ロンドンまで出向くこととなるが「表現が強烈すぎる」などいわゆる「大人の事情」で修正を出版の条件として出されてしまう。そこでエンジェルは迷うことなく「単語ひとつ、コンマひとつ変えない」と言い放ち出て行く。せっかくのチャンスを棒にふることも厭わずに。（その際は発行人側が折れ、彼女の主張は通り、発行の運びとなり大ベストセラーとなる）</p>
<p>成功をおさめたエンジェルは自信をより深め、流行も手伝ってか次から次へとベストセラーを生み出すこととなり、とうとう「パラダイス」を手に入れるまでになる。</p>
<p>やがて、彼女の熱心な崇拝者という詩人ノラが現れ、画家であるその弟エスメに出会い一目ぼれ。エスメは女性関係にはめっぽう評判が良くないが、ここまでくるともうエンジェルには怖いもの無し。一気に結婚までこぎつける。</p>
<p>何もかもが順風満帆に見えたが、第一次世界大戦が始まると一気に運命が狂いだす。</p>
<p>しかし、戦争がというよりは惚れた相手が悪かった。</p>
<p>まったくといって社会経験も恋愛経験もないエンジェルにエスメは手ごわすぎる相手だった。一目ぼれして他が見えなくなったエンジェルはエスメの存在で自身の非凡な才能を信じてただ書き続ける、ということが出来なくなってしまう。エスメを知ってしまったことでエスメ無しでは「夢の世界」の完成はないのだ。</p>
<p>皮肉にもエスメは最後までエンジェル自身にはまるで関心がなかった。しかしエンジェルは彼女の「夢の世界」にエスメを 据えることが出来たとずっと信じ続けるが、そうではなかったと結末には知るところとなる。しかももっと皮肉な現実とともに。</p>
<p>稀代の勘違い少女の壮大なるメロドラマ。</p>
<h4>あらすじ</h4>
<blockquote style="float: none"><p>1900年代初頭の英国。16歳のエンジェルは田舎町で小さな食料品店を営む母親と２人暮らしのつましい暮らしから目を背け、大時代なロマンス小説の執筆に情熱を傾けていた。やがて自らの出自さえ書き換えてしまうほどの類い稀な想像力と文才で一気に人気作家への道を駆け上がる。幼い頃から憧れていた豪邸パラダイスを買い取り、ノラという有能な秘書も得たエンジェルは、ノラの弟で孤高の画家エスメと恋に落ちる。<a title="エンジェル - goo 映画" href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11485/index.html" target="_blank">エンジェル &#8211; goo 映画</a></p></blockquote>
<h4>作品データ</h4>
<table border="0">
<tbody>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a title="映画『エンジェル』公式サイト" href="http://www.angel-movie.jp/">エンジェル</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>フランソワ・オゾン</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>ロモーラ・ガライ、サム・ニール、シャーロット・ランプリング、ルーシー・ラッセル、マイケル・ファスヴェンダー</td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>ベルギー＝イギリス＝フランス</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2007</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>ドラマ</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td>第20回東京国際映画祭特別招待作品</td>
</tr>
</tbody>
</table>
]]></content:encoded>
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		<title>ここに幸あり</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/399</link>
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		<pubDate>Thu, 10 Jan 2008 13:46:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

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		<description><![CDATA[今年初Post。去年は更新さぼりまくりで映画観ても全然Postできませんでした。 例年より少ないながらけっこういい作品観たのに･･･。 忘れかけてるのもけっこうあるのでDVD観ていずれ書けたらと思います。そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。 さて今年の1本目も去年のうちに観たかったのにとうとう年が明けてしまった。 お気に入り「おとぼけおじいちゃん監督」オタール・イオセリアーニの新作『ここに幸あり』。 舞台はフランス。主人公のヴァンサンは順調に出世街道に乗っておそらく棚ぼた的になったであろう大臣の座に胡坐をかいて、おそらくどの大臣と同様にかなりテキトーに大臣の業務をこなし（海外に出かけて盛大にもてなしてもらったり、パーティに呼ばれてきままに飲んだり食べたりしたり、書類にはロクに目をとおさずにサインしまくったり）、しかしそんな大臣に黙ってる国民じゃないわけで、いずれ暴動をおこされ更迭されるまえに辞任。 公邸からは追い出され、愛人に去られ（これが酷い浪費家なのでこれはこれで幸い）、別れた妻には冷たくされ、あっという間に文無しに。 ここでカウリスマキなら「これでもかこれでもか」と次々に主人公に不幸が押し寄せるところだけれど（まぁそれはそれで面白い）、これはイオセリアーニ作品！ いつものごとく「ノンシャラン」と休暇を謳歌しちゃいます。 ひとまずスーツから着替え、昔の仲間のもとへ。いずれもいい年したおじいちゃんたちだったりなのですが「おー、久しぶり！とりあえず飲め飲め」と迎え入れ、飲んで食べておしゃべり。ナンパとかしちゃったりして（さすがフランス男）。 ピンチがあっても仲間や、名優ミシェル・ピコリ演じる頼もしい母親（！）の助けとヴァンサンの（開き直りともいえる）バイタリティで乗り切り、どんどん良い方向へ。 「こんなにうまくいったら苦労しないよー」ってなことばかりがおきますが、「そんな時があってもいいんじゃなーい。」と、どんどん脳みそがとろけてくるかのごとく心地よさが押し寄せてくるのです。 仲間とお酒と音楽と少々艶っぽいことがあればそれで幸せ。あくせくするのがバカバカしくなっちゃう1本です。でもその前に一通りあくせくするのもまた大事です、はい。 あらすじ 大臣のヴァンサンは、ある日突然辞任に追い込まれ、仕事も住む家も愛人も失ってしまう。別れた元妻にも相手にされず、行き場を無くした彼を迎え入れてくれたのは老いて尚頼れる母と昔の友人たちだった。地位も財産も関係なく、仲間たちと飲んで食べて歌って過ごすうちに、今まで気づかなかった小さな喜びや、素敵な出会いが巡ってくる。色んなものを失ってはじめてヴァンサンは自由気ままに人生を謳歌し始めるのだった。（ここに幸あり &#8211; goo 映画） 作品データ タイトル ここに幸あり 監督 オタール・イオセリアーニ キャスト セヴラン・ブランシェ 、 ミシェル・ピコリ 、 ジャン・ドゥーシェ 、 リリ・ラヴィーナ 、 アルベール・メンディ 、 ヤニック・カルパンティエ 製作国 フランス＝イタリア＝ロシア 製作年 2006 ジャンル コメディ 備考]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AB%E5%B9%B8%E3%81%82%E3%82%8A-DVD-%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8B/dp/B001BKVW2I%3FSubscriptionId%3D02E5W5871AJF7PMMMS82%26tag%3Dhgl-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001BKVW2I"><img class="alignleft" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51v34jRKDWL._SL160_.jpg" alt="" width="113" height="160" /></a><br />
今年初Post。去年は更新さぼりまくりで映画観ても全然Postできませんでした。<br />
例年より少ないながらけっこういい作品観たのに･･･。<br />
忘れかけてるのもけっこうあるのでDVD観ていずれ書けたらと思います。そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。<br />
さて今年の1本目も去年のうちに観たかったのにとうとう年が明けてしまった。<br />
お気に入り「おとぼけおじいちゃん監督」オタール・イオセリアーニの新作『<a href="http://sachiari.jp/">ここに幸あり</a>』。<br />
<span id="more-399"></span><br />
舞台はフランス。主人公のヴァンサンは順調に出世街道に乗っておそらく棚ぼた的になったであろう大臣の座に胡坐をかいて、おそらくどの大臣と同様にかなりテキトーに大臣の業務をこなし（海外に出かけて盛大にもてなしてもらったり、パーティに呼ばれてきままに飲んだり食べたりしたり、書類にはロクに目をとおさずにサインしまくったり）、しかしそんな大臣に黙ってる国民じゃないわけで、いずれ暴動をおこされ更迭されるまえに辞任。<br />
公邸からは追い出され、愛人に去られ（これが酷い浪費家なのでこれはこれで幸い）、別れた妻には冷たくされ、あっという間に文無しに。<br />
ここでカウリスマキなら「これでもかこれでもか」と次々に主人公に不幸が押し寄せるところだけれど（まぁそれはそれで面白い）、これはイオセリアーニ作品！<br />
いつものごとく「ノンシャラン」と休暇を謳歌しちゃいます。<br />
ひとまずスーツから着替え、昔の仲間のもとへ。いずれもいい年したおじいちゃんたちだったりなのですが「おー、久しぶり！とりあえず飲め飲め」と迎え入れ、飲んで食べておしゃべり。ナンパとかしちゃったりして（さすがフランス男）。<br />
ピンチがあっても仲間や、名優ミシェル・ピコリ演じる頼もしい母親（！）の助けとヴァンサンの（開き直りともいえる）バイタリティで乗り切り、どんどん良い方向へ。<br />
「こんなにうまくいったら苦労しないよー」ってなことばかりがおきますが、「そんな時があってもいいんじゃなーい。」と、どんどん脳みそがとろけてくるかのごとく心地よさが押し寄せてくるのです。<br />
仲間とお酒と音楽と少々艶っぽいことがあればそれで幸せ。あくせくするのがバカバカしくなっちゃう1本です。でもその前に一通りあくせくするのもまた大事です、はい。</p>
<h4>あらすじ</h4>
<blockquote style="float:none"><p>大臣のヴァンサンは、ある日突然辞任に追い込まれ、仕事も住む家も愛人も失ってしまう。別れた元妻にも相手にされず、行き場を無くした彼を迎え入れてくれたのは老いて尚頼れる母と昔の友人たちだった。地位も財産も関係なく、仲間たちと飲んで食べて歌って過ごすうちに、今まで気づかなかった小さな喜びや、素敵な出会いが巡ってくる。色んなものを失ってはじめてヴァンサンは自由気ままに人生を謳歌し始めるのだった。（<a title="ここに幸あり - goo 映画" href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11266/index.html" target="_blank">ここに幸あり &#8211; goo 映画</a>）</p></blockquote>
<h4>作品データ</h4>
<table border="0">
<tbody>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a title="映画『ここに幸あり』公式サイト" href="http://sachiari.jp/">ここに幸あり</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>オタール・イオセリアーニ</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>セヴラン・ブランシェ 、 ミシェル・ピコリ 、 ジャン・ドゥーシェ 、 リリ・ラヴィーナ 、 アルベール・メンディ 、 ヤニック・カルパンティエ</td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>フランス＝イタリア＝ロシア</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2006</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>コメディ</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td></td>
</tr>
</tbody>
</table>
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		<title>デス・プルーフ in グラインドハウス</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/400</link>
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		<pubDate>Sun, 02 Sep 2007 05:58:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

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		<description><![CDATA[タランティーノがロドリゲスと組んで「俺たちをおたくにしてくれたあの映画をもう一度」ということでグラインドハウス・ムービーにオマージュをささげて制作された2本の映画『デス・プルーフ in グラインドハウス/プラネット・テラー in グラインドハウス』。 グラインドハウスとはB級映画ばかりを2本立てや3本立てで上映し続ける映画館の総称で、その昔日本にもたーくさんあったようです。今では浅草ぐらいか？ かかる映画はB級ホラー、バイオレンス、カーアクション。いわゆるキワモノ的低予算映画で、&#8217;60年代?&#8217;70年代にうじゃうじゃあったトンデモ映画、今となってはカルト的人気を誇る映画もあるかと思います。(邦画も同様な作品が多々あり) というわけで、タランティーノは「カー・アクション、バイオレンス、ホラー」ロドリゲスは「ゾンビ、ホラー」作品を制作。 本国では2本立てでの上映だったけれど、日本ではなんらかの事情で別々の公開。先陣を切ったのはタランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス』。 こういった映画に物語はあってないようなものだけれど、この作品は2部構成となっており、いわゆる「グラインドハウス・ムービー」の王道「女の子たちがドライブしてお酒飲んでダラダラおしゃべりして男たちをたぶらかしたり、たぶらかせたり。やがて殺人鬼に目をつけられギャー･･･！」の「ギャー･･･！」部分が1部と2部でだいぶ違う展開となる。 1部2部とも、どちらかというと「くだらない」ガールズ･トークから始まる。 可愛い女の子が可愛い格好してお尻をぷりぷりさせながら男やら仕事やらのことで怒ったり拗ねたり仲直りしたりの繰りかえしのアレで「男目線のガーリームービー？」な幻覚に見舞わされたり。しかしここはタランティーノ作品らしく会話のシーンがなかなか面白い、しかも内容がなにげなくマニアック。 1部では音楽の2部ではカーアクションムービーの熱いトークが繰り広げられるわけで、これがのちのちの展開にちょっとしたスパイスとして効いていくのです。 もちろん目玉はカーチェイスのシーン。今回CGは一切使わなかったというだけあって迫力満点。 燃費が悪そうなバカでかい車が2台が追っかけっこしながらガンガンひた走り、ドガーン、ズガーンとぶつけたりぶつけられたりそりゃもう大騒ぎ。 くだらないけどすごいー、面白いーと思う反面、アメリカって本当にこういうことやってそうだからまた怖い･･･とか思ったり。(環境とかいまひとつ関心薄いとかいう風潮はこのへんか?と思ったりなわけで) そしてタランティーノ作品のお楽しみといえばファッションと音楽。 今回は物語のほぼ70%は占められると思われるガールズトークのシーンがあるので可愛い若手女優さんがズラリ。 スラーっとした足を惜しげもなく晒したミニスカ、ホットパンツ、ピタッとしたTシャツ。ヘアスタイルも個性があってかなり目の保養となります。シンプルな格好なのにやたら素敵なのはやはりスタイルの所為？ 音楽はやはり60年代70年代ちっくなラインナップでさらに作品をもりあげます。エンディングテーマのApril Marchの&#8221;Chick Habit&#8220;はこじゃれポップ好きにはたまらないと思われます。 ともあれ、期待を裏切らないB級っぷりですが、ここまで徹底するあたりやっぱりタランティーノの「おたく魂」あるいは「グラインドムービ☆ラヴがひしひしと伝わってくる作品なのでありました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000TGIQWE/hgl-22/ref=nosim/" title="amazletlink" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/31L7MeprHHL.jpg" alt="デス・プルーフ in グラインドハウス" style="border: medium none " /></a><br />
タランティーノがロドリゲスと組んで「俺たちをおたくにしてくれたあの映画をもう一度」ということでグラインドハウス・ムービーにオマージュをささげて制作された2本の映画『<a href="http://www.grindhousemovie.jp/">デス・プルーフ  in グラインドハウス/プラネット・テラー in グラインドハウス</a>』。<br />
グラインドハウスとはB級映画ばかりを2本立てや3本立てで上映し続ける映画館の総称で、その昔日本にもたーくさんあったようです。今では浅草ぐらいか？<br />
かかる映画はB級ホラー、バイオレンス、カーアクション。いわゆるキワモノ的低予算映画で、&#8217;60年代?&#8217;70年代にうじゃうじゃあったトンデモ映画、今となってはカルト的人気を誇る映画もあるかと思います。(邦画も同様な作品が多々あり)<br />
というわけで、タランティーノは「カー・アクション、バイオレンス、ホラー」ロドリゲスは「ゾンビ、ホラー」作品を制作。<br />
本国では2本立てでの上映だったけれど、日本ではなんらかの事情で別々の公開。先陣を切ったのはタランティーノの『デス・プルーフ  in グラインドハウス』。<br />
<span id="more-400"></span><br />
こういった映画に物語はあってないようなものだけれど、この作品は2部構成となっており、いわゆる「グラインドハウス・ムービー」の王道「女の子たちがドライブしてお酒飲んでダラダラおしゃべりして男たちをたぶらかしたり、たぶらかせたり。やがて殺人鬼に目をつけられギャー･･･！」の「ギャー･･･！」部分が1部と2部でだいぶ違う展開となる。<br />
1部2部とも、どちらかというと「くだらない」ガールズ･トークから始まる。<br />
可愛い女の子が可愛い格好してお尻をぷりぷりさせながら男やら仕事やらのことで怒ったり拗ねたり仲直りしたりの繰りかえしのアレで「男目線のガーリームービー？」な幻覚に見舞わされたり。しかしここはタランティーノ作品らしく会話のシーンがなかなか面白い、しかも内容がなにげなくマニアック。<br />
1部では音楽の2部ではカーアクションムービーの熱いトークが繰り広げられるわけで、これがのちのちの展開にちょっとしたスパイスとして効いていくのです。<br />
もちろん目玉はカーチェイスのシーン。今回CGは一切使わなかったというだけあって迫力満点。<br />
燃費が悪そうなバカでかい車が2台が追っかけっこしながらガンガンひた走り、ドガーン、ズガーンとぶつけたりぶつけられたりそりゃもう大騒ぎ。<br />
くだらないけどすごいー、面白いーと思う反面、アメリカって本当にこういうことやってそうだからまた怖い･･･とか思ったり。(環境とかいまひとつ関心薄いとかいう風潮はこのへんか?と思ったりなわけで)<br />
そしてタランティーノ作品のお楽しみといえばファッションと音楽。<br />
今回は物語のほぼ70%は占められると思われるガールズトークのシーンがあるので可愛い若手女優さんがズラリ。<br />
スラーっとした足を惜しげもなく晒したミニスカ、ホットパンツ、ピタッとしたTシャツ。ヘアスタイルも個性があってかなり目の保養となります。シンプルな格好なのにやたら素敵なのはやはりスタイルの所為？<br />
音楽はやはり60年代70年代ちっくなラインナップでさらに作品をもりあげます。エンディングテーマのApril Marchの&#8221;<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B000003KZD%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B000003KZD%253FSubscriptionId=1N9AHEAQ2F6SVD97BE02" target="_blank">Chick Habit</a>&#8220;はこじゃれポップ好きにはたまらないと思われます。<br />
ともあれ、期待を裏切らないB級っぷりですが、ここまで徹底するあたりやっぱりタランティーノの「おたく魂」あるいは「グラインドムービ☆ラヴがひしひしと伝わってくる作品なのでありました。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
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		<title>バベル</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/376</link>
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		<pubDate>Mon, 21 May 2007 14:30:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.zazie-tyo.com/archives/376</guid>
		<description><![CDATA[『アモーレス・ペロス』『21グラム』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。第79回アカデミー賞で日本人女優菊池凛子が助演女優賞にノミネートされ話題に。 物語はモロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、ボタンの掛け違いのような事件が別々に起こり、それぞれがやがて1本線で繋がっていき、やがてあるところでは物悲しく皮肉な結末へ、あるところでは平凡な日常の幸せへと収束していく。 ある不幸な事件をきっかけに幼い子どもをベビーシッターに預けてモロッコに癒しを求めて旅するアメリカ人夫婦。そのモロッコでは銃を手に入れた山羊飼いの少年がほんの悪戯心をおこし、いっぽうベビーシッターはメキシコで息子の結婚式へ預かった子どもを手違いで連れていくことを余儀なくされ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々に苛立ち自暴自棄な日々を送り、やがて異なる3カ国で起きた事件がやがてチエコの父のもとへとたどり着く。 まず興味深かったのは作品中の各国の文化(慣習)の違い。 モロッコでのアメリカ人（あるいは欧米からと思われる旅行者たち）の少し横暴にもみえる態度、各国間の事情と民間人の温度差。 モロッコでの官の民に対するの扱いが酷であったり、またメキシコでは陽気かつ大雑把でなにもかもがワイルド。 若干の皮肉や風刺がこめられていたのか、人がいらだったときや切羽詰ったときに垣間見せる本性のようなところを見た気がする。 タイトルのバベルは少しでも神に近づこうと、実現不可能な天に届く塔を建設しようとした人間が神の怒りをかい、全世界へ散らされ、言語をバラバラにされたという『バベルの塔』の逸話から。世界のあちこちで争いが絶えず、また「個」が尊重されるあまりに隣人や親子でもコミニュケーションが難しい現代社会と重ね合わせている。 作品中ではそんな独りよがりの思い込み、思いやりに欠けたすれ違い、そしてほんの少しの運の無さが引き起こす残酷な結末は天罰さながらではあるけれど、まだそれで終わりではなくて。 そこから生まれる新たな希望と、つむぎだされるであろう次の物語の兆しに救われる。 過去作品でも人間の愚かさや皮肉な運命を描き続けているイリャニトゥ監督の一つの集大成かもしれない。 作品データ タイトル バベル 監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ キャスト ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子、アドリアナ・バラッザ 製作国 アメリカ 製作年 2006 ジャンル ヒューマン 備考 第79回アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞（菊地凛子・アドリアナ・バラッザ）、脚本賞、編集賞ノミネート]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B000IONJM4%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B000IONJM4%253FSubscriptionId=1N9AHEAQ2F6SVD97BE02" title="Click and drag this image to the post editor"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/21k0Uxby9gL.jpg" width="160" /></a><br />
『アモーレス・ペロス』『21グラム』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。第79回アカデミー賞で日本人女優菊池凛子が助演女優賞にノミネートされ話題に。<br />
物語はモロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、ボタンの掛け違いのような事件が別々に起こり、それぞれがやがて1本線で繋がっていき、やがてあるところでは物悲しく皮肉な結末へ、あるところでは平凡な日常の幸せへと収束していく。<span id="more-376"></span><br />
ある不幸な事件をきっかけに幼い子どもをベビーシッターに預けてモロッコに癒しを求めて旅するアメリカ人夫婦。そのモロッコでは銃を手に入れた山羊飼いの少年がほんの悪戯心をおこし、いっぽうベビーシッターはメキシコで息子の結婚式へ預かった子どもを手違いで連れていくことを余儀なくされ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々に苛立ち自暴自棄な日々を送り、やがて異なる3カ国で起きた事件がやがてチエコの父のもとへとたどり着く。</p>
<p>まず興味深かったのは作品中の各国の文化(慣習)の違い。<br />
モロッコでのアメリカ人（あるいは欧米からと思われる旅行者たち）の少し横暴にもみえる態度、各国間の事情と民間人の温度差。<br />
モロッコでの官の民に対するの扱いが酷であったり、またメキシコでは陽気かつ大雑把でなにもかもがワイルド。<br />
若干の皮肉や風刺がこめられていたのか、人がいらだったときや切羽詰ったときに垣間見せる本性のようなところを見た気がする。</p>
<p>タイトルのバベルは少しでも神に近づこうと、実現不可能な天に届く塔を建設しようとした人間が神の怒りをかい、全世界へ散らされ、言語をバラバラにされたという『<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%A1%94">バベルの塔</a>』の逸話から。世界のあちこちで争いが絶えず、また「個」が尊重されるあまりに隣人や親子でもコミニュケーションが難しい現代社会と重ね合わせている。</p>
<p>作品中ではそんな独りよがりの思い込み、思いやりに欠けたすれ違い、そしてほんの少しの運の無さが引き起こす残酷な結末は天罰さながらではあるけれど、まだそれで終わりではなくて。<br />
そこから生まれる新たな希望と、つむぎだされるであろう次の物語の兆しに救われる。<br />
過去作品でも人間の愚かさや皮肉な運命を描き続けているイリャニトゥ監督の一つの集大成かもしれない。</p>
<h4>作品データ</h4>
<table>
<tr>
<th>タイトル</th>
<td><a href="http://babel.gyao.jp/" title="映画『バベル』公式サイト">バベル</a></td>
</tr>
<tr>
<th>監督</th>
<td>アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ</td>
</tr>
<tr>
<th>キャスト</th>
<td>ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子、アドリアナ・バラッザ</td>
</tr>
<tr>
<th>製作国</th>
<td>アメリカ</td>
</tr>
<tr>
<th>製作年</th>
<td>2006</td>
</tr>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<td>ヒューマン</td>
</tr>
<tr>
<th>備考</th>
<td>第79回アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞（菊地凛子・アドリアナ・バラッザ）、脚本賞、編集賞ノミネート</td>
</tr>
</table>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>ブラッド・ダイヤモンド</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/360</link>
		<comments>http://www.zazie-tyo.com/archives/360#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 26 Apr 2007 13:48:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.zazie-tyo.com/archives/360</guid>
		<description><![CDATA[映画『ブラッドダイヤモンド』を鑑賞。 「ブラッド・ダイヤモンド」とは紛争ダイヤモンドのことで、シエラレオネなど内戦地域で産出されるダイヤモンドなどが反政府組織によって採掘されたもの。 そのダイヤモンドは国際市場に不正に紛れ込んで出回り、反政府組織の外貨獲得とそれによる武器購入が広く行われている。 ダイヤモンド採掘の労働力は暴力で制圧した町村からの強制連行された人々で、その非人道的行為も大きな問題となっています。 あらすじ（ブラッド・ダイヤモンド &#8211; goo 映画より） アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。 再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売 人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。 映画は大粒のピンクのダイヤを軸に、アフリカで生まれ育った元兵士のダイヤ密売人アーチャー（レオナルド・ディカプリオ）、RUFに村を襲われ家族とはなればなれになり強制労働を強いられるソロモン（ジャイモン・フンスー）、紛争ダイヤの真相を追うアメリカ人ジャーナリストマディー（ジェニファー・コネリー）の3人のそれぞれの物語として進んでいきます。 作品中、もっとも衝撃的なのはRUFの手当たり次第な残虐行為と、また襲った村からさらった少年たちを訓練し武装させ、大きな戦力としてまた新たな村を襲い･･･というループ。（作品中は出てこなかったが、実際は政府軍側にも少年兵がいたらしい） 全く何が目的なのがよくわかっていない（であろう）子どもが平和な村を繰り返し襲い残虐行為を繰り返す様はそら怖ろしく、哀しい。本当に観ていて辛かったです。 ただ、いろんなところでも語られていますが、この作品はやはり映画。深いテーマを軸にアクションとサスペンスのテイストをふんだんに盛り込んだドラマであり、アーチャー（レオ）の超人的サバイバル能力でさえ、彼の生い立ちをしっかりと描いているのでリアリティがありました。実際を知らないのもあるけれど。 またアメリカ人ジャーナリストのマディー（ジェニファー・コネリー）が、単なる賑やかしというか彩りとしてのキレイどころかと思いきや、クライマックスにしっかりと問題提起をするためのキーに。これはけっこう意外でしたが、なかなか良く出来ているなと思ったところでした。 アフリカの紛争といえば『ホテル・ルワンダ』（このブログ内の記事）もそうだったけれど、この作品もヘビーすぎるテーマながら万人に向けて判りやすくかつ飽きさせず、でもしっかりと問題を正面から描く、こういう作品はもっと広く観てもらいたいと思います。 （参考サイト：世界ダイヤモンド会議「紛争ダイヤモンド」について）]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B000KP62SE%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B000KP62SE%253FSubscriptionId=1N9AHEAQ2F6SVD97BE02" title="Click and drag this image to the post editor"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/314NUgvCAUL.jpg" width="160" /></a></p>
<p>映画『<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/" title="ブラッド・ダイヤモンド公式サイト">ブラッドダイヤモンド</a>』を鑑賞。<br />
「ブラッド・ダイヤモンド」とは<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%9B%E4%BA%89%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89#.E7.B4.9B.E4.BA.89.E3.83.80.E3.82.A4.E3.83.A4.E3.83.A2.E3.83.B3.E3.83.89.E3.81.AE.E9.96.A2.E4.BF.82.E5.9B.BD">紛争ダイヤモンド</a>のことで、シエラレオネなど内戦地域で産出されるダイヤモンドなどが反政府組織によって採掘されたもの。<br />
そのダイヤモンドは国際市場に不正に紛れ込んで出回り、反政府組織の外貨獲得とそれによる武器購入が広く行われている。<br />
ダイヤモンド採掘の労働力は暴力で制圧した町村からの強制連行された人々で、その非人道的行為も大きな問題となっています。<br />
<span id="more-360"></span></p>
<blockquote><p>あらすじ（<a href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10368/index.html" title="ブラッド・ダイヤモンド - goo 映画" target="_blank">ブラッド・ダイヤモンド &#8211; goo 映画</a>より）<br />
アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。 再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売 人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。</p></blockquote>
<p>映画は大粒のピンクのダイヤを軸に、アフリカで生まれ育った元兵士のダイヤ密売人アーチャー（レオナルド・ディカプリオ）、RUFに村を襲われ家族とはなればなれになり強制労働を強いられるソロモン（ジャイモン・フンスー）、紛争ダイヤの真相を追うアメリカ人ジャーナリストマディー（ジェニファー・コネリー）の3人のそれぞれの物語として進んでいきます。<br />
作品中、もっとも衝撃的なのはRUFの手当たり次第な残虐行為と、また襲った村からさらった少年たちを訓練し武装させ、大きな戦力としてまた新たな村を襲い･･･というループ。（作品中は出てこなかったが、実際は政府軍側にも少年兵がいたらしい）<br />
全く何が目的なのがよくわかっていない（であろう）子どもが平和な村を繰り返し襲い残虐行為を繰り返す様はそら怖ろしく、哀しい。本当に観ていて辛かったです。<br />
ただ、いろんなところでも語られていますが、この作品はやはり映画。深いテーマを軸にアクションとサスペンスのテイストをふんだんに盛り込んだドラマであり、アーチャー（レオ）の超人的サバイバル能力でさえ、彼の生い立ちをしっかりと描いているのでリアリティがありました。実際を知らないのもあるけれど。<br />
またアメリカ人ジャーナリストのマディー（ジェニファー・コネリー）が、単なる賑やかしというか彩りとしてのキレイどころかと思いきや、クライマックスにしっかりと問題提起をするためのキーに。これはけっこう意外でしたが、なかなか良く出来ているなと思ったところでした。<br />
アフリカの紛争といえば『<a href="http://www.hotelrwanda.jp/">ホテル・ルワンダ</a>』（<a href="http://www.zazie-tyo.com/archives/289">このブログ内の記事</a>）もそうだったけれど、この作品もヘビーすぎるテーマながら万人に向けて判りやすくかつ飽きさせず、でもしっかりと問題を正面から描く、こういう作品はもっと広く観てもらいたいと思います。<br />
（参考サイト：<a href="http://www.diamondfacts.org/japanese/conflict/index.html">世界ダイヤモンド会議「紛争ダイヤモンド」について</a>）</p>
]]></content:encoded>
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		<title>パプリカ</title>
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		<pubDate>Sat, 10 Feb 2007 08:10:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.zazie-tyo.com/archives/326</guid>
		<description><![CDATA[今敏監督新作『パプリカ』を鑑賞。 筒井康隆の同名小説「パプリカ」が原作。 今敏監督といえば『東京ゴッドファーザーズ』の素晴らしい印象が強く、今回もやたら評判がよろしかったこともあり期待大で観たのでした。 やはり期待に違わず面白かった！ 物語は夢を共有する装置DCミニ（実験段階のもの）が研修所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生。犯人の正体は？その目的は？そしてその悪夢から抜け出す方法とは･･･？というSFミステリ。 監督は原作者である筒井康隆の大ファンであり、その2人の対談からこの映画化の話が実現したらしい。 印象的なのは次第に現実世界と夢の世界が渾然一体となるシーンで、今監督作品独特の極彩色とスピーディな場面展開がいい意味でこちらの目を回してくれるのです。 そして監督もこだわったとみえる夢世界の住人の発する言葉の七五調の節回し。 読んだ方も大勢いるだろうが「ヘル」という筒井先生の新作は内容もさることながら、後半の語り口が狂騒を煽るがごとき七五調なのである。読んでいるとどんどんリズムに乗って浮かれてくるようであった。ヘルは地獄というより煉獄という不可思議な世界で展開する不思議なエピソードの数々は是非ご一読をお勧めする。 妄想の七「夢にキャッチ」より引用。 監督も言っているように、ブンチャカブンチャカした音楽とその節回しとが、観ているこちらまで催眠術にかけようとしているような、呪文のような独特の趣でカラフルで毒々しい「悪夢のパレード」を盛り上げているのです。 比較的小さい劇場で観たのですが、なかなかの迫力でした。あれ大きなスクリーンだとうなされそうだ･･･。 もう一つ印象的だったのは声優陣で、ここ近年、アニメ映画の大作といえば人気俳優や女優が声をあてているケースが多い中、この作品ではほぼ全員が声優が本業のキャストであったこと。（しかもただひとりの本業俳優である江守徹もナレーションや声優としてのキャリアが豊富なのでもちろん申し分がない。） 本業じゃない人の声あてというのは「意外といいじゃん」な場合と「やっぱ無理あるよね･･･（つーかヘタ！）」な場合とよく言っても半々、いや後者のほうが多いんじゃ･･･と常々思ってるので、そういった意味でも「安心して」観ていられました。もちろん本業じゃないから即NGとも思わないけれど、妙な圧力で無理やりやって欲しくないなというのが一番です。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B000JLSVSI%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B000JLSVSI%253FSubscriptionId=0W2M95T4BBVMQ3F671G2" title="View product details at Amazon"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/B000JLSVSI.01._SCMZZZZZZZ_V35400068_.jpg" style="float: left; margin: 0 10px 0 0;" alt="パプリカ オリジナルサウンドトラック" /></a>今敏監督新作『<a href="http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/">パプリカ</a>』を鑑賞。<br />
筒井康隆の同名小説「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4122028329%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4122028329%253FSubscriptionId=0W2M95T4BBVMQ3F671G2" title="View product details at Amazon">パプリカ</a>」が原作。<br />
今敏監督といえば『<a href="http://www.sonypictures.jp/archive/movie/worldcinema/tgf/">東京ゴッドファーザーズ</a>』の素晴らしい印象が強く、今回もやたら評判がよろしかったこともあり期待大で観たのでした。<br />
<span id="more-326"></span><br />
やはり期待に違わず面白かった！<br />
物語は夢を共有する装置DCミニ（実験段階のもの）が研修所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生。犯人の正体は？その目的は？そしてその悪夢から抜け出す方法とは･･･？というSFミステリ。<br />
監督は原作者である筒井康隆の大ファンであり、その2人の対談からこの映画化の話が実現したらしい。<br />
印象的なのは次第に現実世界と夢の世界が渾然一体となるシーンで、今監督作品独特の極彩色とスピーディな場面展開がいい意味でこちらの目を回してくれるのです。<br />
そして監督もこだわったとみえる夢世界の住人の発する言葉の七五調の節回し。</p>
<blockquote><p>
読んだ方も大勢いるだろうが「ヘル」という筒井先生の新作は内容もさることながら、後半の語り口が狂騒を煽るがごとき七五調なのである。読んでいるとどんどんリズムに乗って浮かれてくるようであった。ヘルは地獄というより煉獄という不可思議な世界で展開する不思議なエピソードの数々は是非ご一読をお勧めする。</p></blockquote>
<p><a href="http://www.asahi-net.or.jp/~xw7s-kn/paranoia/mousou007.html">妄想の七「夢にキャッチ」</a>より引用。</p>
<p>監督も言っているように、ブンチャカブンチャカした音楽とその節回しとが、観ているこちらまで催眠術にかけようとしているような、呪文のような独特の趣でカラフルで毒々しい「悪夢のパレード」を盛り上げているのです。<br />
比較的小さい劇場で観たのですが、なかなかの迫力でした。あれ大きなスクリーンだとうなされそうだ･･･。<br />
もう一つ印象的だったのは声優陣で、ここ近年、アニメ映画の大作といえば人気俳優や女優が声をあてているケースが多い中、この作品ではほぼ全員が声優が本業のキャストであったこと。（しかもただひとりの本業俳優である江守徹もナレーションや声優としてのキャリアが豊富なのでもちろん申し分がない。）<br />
本業じゃない人の声あてというのは「意外といいじゃん」な場合と「やっぱ無理あるよね･･･（つーかヘタ！）」な場合とよく言っても半々、いや後者のほうが多いんじゃ･･･と常々思ってるので、そういった意味でも「安心して」観ていられました。もちろん本業じゃないから即NGとも思わないけれど、妙な圧力で無理やりやって欲しくないなというのが一番です。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>マリー・アントワネット</title>
		<link>http://www.zazie-tyo.com/archives/325</link>
		<comments>http://www.zazie-tyo.com/archives/325#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 31 Jan 2007 15:37:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Zazie</dc:creator>
				<category><![CDATA[Cinema Review]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.zazie-tyo.com/archives/325</guid>
		<description><![CDATA[ソフィア・コッポラの新作『マリー・アントワネット』を鑑賞。 ポップでガーリィな作品を撮るイメージが強い彼女が、フランスブルボン王朝の悪名高き王妃マリー･アントワネットをどのように描いたのか。 もちろんいわゆる大げさな歴史大作とはワケが違うのです。 マリー･アントワネットといえば、時のオーストリア女王マリア･テレジアに言われるままフランスのおぼっちゃま王太子（のちのルイ16世）のところへ嫁ぐも、王太子が趣味（錠前作りと狩り）に没頭するあまりマリーを省みず、その反動から豪奢な生活を送りやがて国費の破綻。さらに彼女の民衆を省みない行動や言動が国民の憎悪を招き、フランス革命勃発→処刑、という「愚姫」なイメージが一般的。 しかしながらほとんどがフランス革命勃発後に出た流言飛語の類であったという説もあり、彼女をよく思わない「取り巻き｣になり損ねた貴族達が流した悪口が尾ひれをつけてふくらみ、民衆の憎悪の念をかきたてるまでになったとか。 この作品内では、あんなに大勢の人々がいる華やいだヴェルサイユ宮殿のなかで貴族たちの好奇の目に晒され、悪意溢れる噂に傷つきながらも、人前では気丈に振る舞い、けれどこらえ切れずに部屋にこもってひざをかかえてひとり小さく丸まりながら涙する彼女が印象的。 立場は王太子妃（あるいは王妃）でも彼女はまだ10代。その心はまだ脆く壊れやすいはずなのです。 それを象徴するかのようにおしゃれやパーティに没頭し、許されぬ恋愛に溺れていく姿は楽しそうでいてもどこか痛々しい。 しかしそんな彼女もようやく子どもに恵まれ、夫にプレゼントしてもらったプチ・トリアノン宮殿で落ち着いた生活をとりもどす。着心地のよいドレスをまとい、牧場を持ち、畑を持ち、自然を満喫する子どもと過ごすゆったりとした時間。 ところが彼女のそんな時間を許さないかのように革命の嵐が吹き荒れ、あっという間にジ･エンド。しかし民衆の憎悪から逃げも隠れもせず堂々とふるまう姿は小さく縮こまって泣いていた彼女とは全く違う大人の女性然としていて、またラストシーンの台詞（伏せておきます）がストンと腑に落ちました。 見どころはやはり贅沢三昧シーン。 ソフィアといえばガーリィ心をくすぐるカラフルなショットですが、その持ち味がめいっぱい生かされどのドレスも靴もアクセサリー、そして色とりどりのケーキ！次から次へと目を奪われます。（なんであれだけ食べて太らないのか･･･とか思うのは愚問ですね、申し訳ない） もちろん選曲も相変わらずのセンスの良さであります。ヴェルサイユ宮殿にロックやポップが小気味よく合うのです。（「フェルゼンに一目ぼれ?思いをはせる」のシーンの曲が･･･イイ！?届いたらどの曲か探します）帰って即買いですよ、2枚組み。思えばソフィア作品は2作ともサントラ持ってるわ･･･。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=B000ICLSQU%26tag=hgl-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/B000ICLSQU%253FSubscriptionId=0W2M95T4BBVMQ3F671G2" title="View product details at Amazon"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/P/B000ICLSQU.01._SCMZZZZZZZ_V35890688_.jpg" style="float: left; margin: 0 10px 0 0;" alt="Marie Antoinette" /></a>ソフィア・コッポラの新作『<a href="http://www.ma-movie.jp/">マリー・アントワネット</a>』を鑑賞。<br />
ポップでガーリィな作品を撮るイメージが強い彼女が、フランスブルボン王朝の悪名高き王妃<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88">マリー･アントワネット</a>をどのように描いたのか。<br />
もちろんいわゆる大げさな歴史大作とはワケが違うのです。<br />
<span id="more-325"></span><br />
マリー･アントワネットといえば、時のオーストリア女王マリア･テレジアに言われるままフランスのおぼっちゃま王太子（のちのルイ16世）のところへ嫁ぐも、王太子が趣味（錠前作りと狩り）に没頭するあまりマリーを省みず、その反動から豪奢な生活を送りやがて国費の破綻。さらに彼女の民衆を省みない行動や言動が国民の憎悪を招き、フランス革命勃発→処刑、という「愚姫」なイメージが一般的。<br />
しかしながらほとんどがフランス革命勃発後に出た流言飛語の類であったという説もあり、彼女をよく思わない「取り巻き｣になり損ねた貴族達が流した悪口が尾ひれをつけてふくらみ、民衆の憎悪の念をかきたてるまでになったとか。<br />
この作品内では、あんなに大勢の人々がいる華やいだヴェルサイユ宮殿のなかで貴族たちの好奇の目に晒され、悪意溢れる噂に傷つきながらも、人前では気丈に振る舞い、けれどこらえ切れずに部屋にこもってひざをかかえてひとり小さく丸まりながら涙する彼女が印象的。<br />
立場は王太子妃（あるいは王妃）でも彼女はまだ10代。その心はまだ脆く壊れやすいはずなのです。<br />
それを象徴するかのようにおしゃれやパーティに没頭し、許されぬ恋愛に溺れていく姿は楽しそうでいてもどこか痛々しい。<br />
しかしそんな彼女もようやく子どもに恵まれ、夫にプレゼントしてもらったプチ・トリアノン宮殿で落ち着いた生活をとりもどす。着心地のよいドレスをまとい、牧場を持ち、畑を持ち、自然を満喫する子どもと過ごすゆったりとした時間。<br />
ところが彼女のそんな時間を許さないかのように革命の嵐が吹き荒れ、あっという間にジ･エンド。しかし民衆の憎悪から逃げも隠れもせず堂々とふるまう姿は小さく縮こまって泣いていた彼女とは全く違う大人の女性然としていて、またラストシーンの台詞（伏せておきます）がストンと腑に落ちました。<br />
見どころはやはり贅沢三昧シーン。<br />
ソフィアといえばガーリィ心をくすぐるカラフルなショットですが、その持ち味がめいっぱい生かされどのドレスも靴もアクセサリー、そして色とりどりのケーキ！次から次へと目を奪われます。（なんであれだけ食べて太らないのか･･･とか思うのは愚問ですね、申し訳ない）<br />
もちろん選曲も相変わらずのセンスの良さであります。ヴェルサイユ宮殿にロックやポップが小気味よく合うのです。（「フェルゼンに一目ぼれ?思いをはせる」のシーンの曲が･･･イイ！?届いたらどの曲か探します）帰って即買いですよ、2枚組み。思えばソフィア作品は2作ともサントラ持ってるわ･･･。</p>
]]></content:encoded>
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